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d-ROMsテストは血液サンプル中の酸化ストレスを簡便に測定するテストキットです。
酸化ストレスの元となる活性酸素・フリーラジカルは、その高い活性と短い半減期により、直接測定することは難しく、それが臨床レベルでの応用においての障害となっていました。d-ROMsテストでは活性酸素・フリーラジカルを直接測定するのではなく、代謝産物のROOHを捉えて酸化ストレス測定として定量化します。それにより、臨床研究だけでなく、その他様々な分野(食品・スポーツ等)での応用を可能としています。
■測定原理 活性酸素・フリーラジカルが、体を構成する脂質・タンパク質・アミノ酸・核酸などを酸化させた際に生じる代謝産物であるヒドロペルオキシド(ROOH)をはじめとしたトータルの過酸化物を捉える。4.8PHの酢酸緩衝液にサンプルを混合し、鉄イオンの存在下で過酸化物をラジカルに戻す。そのラジカルと反応する呈色液(N,N-ジエチルパラフェニレンジアミン)を混合し、その濃度を測定する。測定単位は『U.CARR』で表される。
※1 U.CARR = 0.08 mg H2O2 / dL
測定における主な反応 |
R-OOH + Fe2+ → R-O・ + Fe3+ + OH-R-O・ + A-NH2 → R-O- + [A-NH2・]+
R-OOH + Fe3+ → R-OO・ + Fe2+ + H+R-OO・ + A-NH2 → R-OO- + [A-NH2・]+ |
R-OOH=ヒドロペルオキシド全般 A-NH2=N,N-ジエチルパラフェニレンジアミン
R-O・=アルコキシラジカル (d-ROMsテストのクロモゲン基質)
R-OO・=ペルオキシラジカル [A-NH2]=クロモゲン基質の呈色したラジカル陽イオン
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■検体と保存
検体は血清・ヘパリン血漿(※EDTAとクエン酸サンプルは不可)。-20℃以下で1年間検体の保存が可能。
■試薬の分類
装 置 |
製 品 |
商品コード |
REDOXLIBRA |
d-ROMsテストキット50回分 |
DI-003b |
FREE Carrio Duo |
d-ROMsテストキット50回分 |
DI-003b |
FREE carpe diem |
d-ROMsテストキット50回分 |
DI-003b |
FRAS4 |
d-ROMs U-kit 50回分 |
DI-001b |
■性能
検出下限値 |
11 U.CARR |
定量下限値 |
40 U.CARR |
測定範囲 |
40-1000 U.CARR |
同時再現性
n= 20 |
Mean (U.CARR) |
DS |
CV% |
300.3 |
6.20 |
2.07 |
日差再現性
n= 20 |
Mean (U.CARR) |
DS |
CV% |
295.0 |
5.28 |
1.79 |
変動係数 |
CV % = 1.72 |
決定係数
(吸光度と検体濃度の相関) |
R2 = 0.9981 |
回収率試験(%) |
90-103 % |
■主要文献
文献名:
1. Cornelli U, et al. Intern. Union of Angiology’s Bulletin. 1999. 15: 7-10.
2. Cesarone MR, et al. International Angiology. 1999. 18 (2): 127-130.
3. Alberti A, et al. Res Chem Intermed. 2000. 26 (3): 253-67.
4. Trotti R., et al. Haematologica. 86: 85-91.
5. Gerardi GM, et al. Clin Chem Lab Med. 2002. 40 (2): 104-110.
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